久しぶりの投稿になりますが、、、

 

今年初めに大きな挫折感を味わったお話をさせていただきます。

前回の投稿は新規事業の立ち上げに向かって張り切っていた頃のものですね。
我ながら当時の気持ちが伺えて恥ずかしいものがあります。

あれから東京で会社を立ち上げ、ホームページを作り、ブログ記事を書いたりしていました。
サービス内容、会社名、コンセプト等もずいぶん吟味したので、立ち上げにはそれなりの時間と労力を要しました。

 

しかし年初にいろいろ考えることがあり、結局この新規事業を断念することにしました。
誠に不徳の致すところで、わずか一年足らずでの断念で情けないの一言に尽きます。

 

当初は現在行っている業務を徐々に減らして、東京での新しい仕事へシフトする予定でした。
しかし日常の業務はもともとパンパンの状態で、さらに増加傾向という感じでした。
これは本来もの凄くありがたいことなのですが、東京で新しい事業を始めるのには完全に逆風です。
東京での新規事業が困難なことはこのときから薄々わかってはいました。

自分でも半信半疑で迷いがあるまま、気力だけで準備を進めました。
後戻りできないよう次々とタスクを実行に移していき、そして自分の仕事をどんどん社員に任せました。

 

ただそんなときもクライアントには次々と問題が発生します。

 

「資金繰りがどうにも回らなくなりそうだ」
「店舗の移転を迫られている」
「後継者候補が会社を辞めた」
「テナントがゼロになった」
「従業員から労働争議を起こされた」
「親戚と共有の土地のことで揉めている」

 

こいうった悩みや相談に真正面から応えていくためには、どうしても一歩踏み込んだ付き合い方と時間が必要です。
時間をかけて真剣に打ち合わせをしたり検討したりすることは、無駄なようでとても大事なことです。
自分がやっている仕事は決められたことだけやっていればいいわけではなく、余計なことにもクビを突っ込む姿勢が必要です。
そう考えたときに現在のクライアントとの時間を減らしてしまえば、本来の仕事とはかけ離れてしまうと感じ始めていました。

 

そんなおり決定的なことが起こります。

 

業務を任せていた従業員がオーバーフローして業務が回らなくなっていたのです。
わたしからの仕事を優先して自分の仕事がおろそかになり、クレームまで発生していました。

 

これは本当に申し訳ないことをしたと反省しました。

 

このままではクライアントも従業員も失ってしまうと危機感が募りました。
特に大事な従業員は絶対に失うわけにはいきません。

 

このような状態でも自分の時間を確保して、新たな事業へ舵を切るという選択肢があったのかもしれません。
でもいろいろ天秤にかけて冷静に考えれば考えるほど、やはり自分は現在お付き合いしている人を大事にしたいという気持ちが勝りました。

 

そこで新規事業は諦めることにしました。

 

簡単に書いてますが、本気で頑張ってきたものを諦めるのは本当に辛いものがあります。
正直ものすごく落ち込みました。

失恋したような、、、
信じていた友達に裏切られたような、、、

なんとも言えないもの悲しい気持ちをしばらく引きずりました。
会社のロゴマークを見てしまうと今でも若干落ち込みますし、目下会社清算手続き中で作業のたび少し落ち込みます。

 

それでも今は良かったと思えることがあります。
大事なものに気づけたことです。

一生懸命な従業員、そして私たちを信じて仕事を依頼してくれるクライアントの方々です。

 

忙しい思いをして、従業員に辛い思いをさせて、自分も落ち込みました。
しかし大事なものを失う前に決断をできたことはせめてもの救いでした。
今は信頼できる従業員と一緒に現状の仕事の立て直し中です。

気持ちを入れ替えてクライアントに接し始めてからは、少しずつですがまたいい循環が出来てきました。
今後は主軸を会計事務所に置いて、大事な人に少しでも恩返しできるよう業務の研鑽に努めていきたいものです。

(このループは何度目のことか、、、)