「利益を出す」ということは、簡単なようで実は結構むずかしいのが現実です。
利益を出すためには売上アップ、経費節減などいろいろ対策はありますが、そのような視点だけでは大事な部分を見落とす可能性があります。
利益が出るように経営改善するため最も大事な注目ポイントについて説明いたします。
最も効果がある利益を出す経営改善方法とは?
一番大事なポイントは「経営資源を徹底的に有効活用する」ことです。
経営資源は、お金、人、モノなどの会社が活用できる財産すべてをフル稼働させれば利益は計上できるはずです。
逆にこれらを有効活用できなければ経費倒れとなり、利益を計上することができなくなります。
会社の利益に転換できるはずの資源を有効活用するのが経営を改善して利益を出す大事なポイントとなります。
経営改善すべきポイントを確認する方法
「会社の強み」を再確認する
まず最初は会社や自分の強みを再確認することです。
これにより主に無形の財産を明らかにすることができます。
営業や経験年数、実績、信頼、技術、組織、ブランドなど小さくても事業を続けていれば積みあがっている財産があるはずです。
それらを再確認して有効活用する方法を考えると様々なアイディアが出てきます。
得意先・提携先などにも財産は無数に存在します。
これらも総動員して会社の価値をフルに活用する方法を考えましょう。
貸借対照表から確認する
少し難しい話になりますが、財務諸表からも自社の経営資源を確認することができます。
貸借対照表の左側には、会社が今まで投資してきた資産が記載されています。
建物や土地などの不動産、
営業循環過程にある商品や売掛金、
事業を開始するために支出した投資金額、
など実に多彩な資産が載っているはずです。
不動産はしっかり有効に活用できているのか、
商品や売掛金は適正金額なのか、
投資した金額は成果が出ているのか、
このあたりを一つ一つ点検することにより経営資源が有効に活用できているかを確かめていきます。
貸借対照表に会社に不要な資産や遊んでいる資産が載っている場合には経営資源を有効活用できていないことになり、会社の業績は傾いていきます。
損益計算書から確認する
同じく財務諸表ですが、こちらは損益計算書です。
損益計算書は売上から経費を差し引いて利益を計算するものです。
そのような損益を計算する損益計算書には、一見会社の経営資源は載っていないように感じるかもしれません。
しかしそんなことはりません。
会社がかけた経費はすべて投資です。
経費というと使い捨てのようなイメージかもしれませんが、その経費が売上となり利益につながります。
まずは経費を投入するところから経済活動は始まります。
そしてその経費の使い方でその後会社が大きな利益を計上するか、損失となってしまうのかが決まるのです。
一番大きな差が出る一例は人件費です。
人件費は経費ですが、その人件費をかけた人材が会社に大きく貢献するようなればそれは大きな財産となります。
損益計算書の経費を一つ一つチェックして、その経費がどのように会社の利益につながっているのかを確認することにより、経営資源が正しく有効活用されているかどうかを確認することができます。
経費の定期的なチェックでより有効な経費の使い方を検討していただければ、経営は改善されていくことになります。