経営活動の理念として以前学んだ言葉ですが、とても心に残っている言葉です。
三方とは 売り手、買い手、世間 のことで、
売り手と買い手のみならず、その取引によって社会全体も良くなるものが
本当の商売であるという近江商人の代表的な理念です。
「winwinの関係」などという言葉もありますが、さらに上を行く感じですね。
考えてみれば、現代の商売で社会の役に立たないものは
商売としては成立せず、遅かれ早かれ淘汰されていく運命となります。
つまり現代の経営に至っては、基本原則となっていると言えるでしょう。
万が一自分や自分たちの仕事が、
世間の役に立たず、取引先の利益にもならないのであれば、
いくら儲かる仕事でもその仕事に先はないということです。
以前自分が開業したばかりのころ、
ある経営者の方から次のようなお言葉をいただきました。
「ちょっとでも相手に得してもらうこと、それが商売を上手に続けるコツだ」
なるほどと思い、常に心に留めておいたお言葉です。
自分だけの利を求める人間から、人や仕事は静かに離れて行きます。
逆に相手の利を考えて行動できる人には、仲間も仕事も集まります。
時折振り返ってみるべきだと感じます。
自分や自分の会社の取引は相手の利益になっているのか
そしてそれによって社会を良くすることができているのか
取引先や社会の利益になる仕事をすることは、商売の基本中の基本ですが
基本的なことであるために、忘れやすい部分でもあるような気がしますね。
「三方よし」という基本理念、大事にしたいものです。