各方面の色々な方と連絡がとれるようになってきて、
各地での被害状況や地震発生時の状況等も次第にわかってきました。
そして悲しい知らせも届きました。
高校で同じクラスだった同級生が亡くなりました。
彼は石巻の介護施設で働いていました。
前回の同窓会で会ったときは、
確か上級の資格が取れて仕事の幅も広がったと喜んでいました。
そんな真面目でプロ意識の高かった人間が災害に遭いました。
当日は施設のお年寄りをおぶって避難させる途中で、
津波に遭遇したそうです。
介護の仕事をする方は、自分の命を犠牲にしてまで、
施設のお年寄りを助けなければならないのでしょうか。
そんな疑問も正直、湧いてきました。
でも彼は介護のプロとして、また一人の人間として
お年寄りを助ける道を選び、そして津波にのまれました。
こんな崇高な生き方が自分たちにできるでしょうか。
彼は37歳で生涯を終えました。
でも決して恥じることなど一つもない、
立派な人生であり、最期だったと思います。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
そして、彼の優しい笑顔を決して忘れないようにします。