よく耳にする、言い古された言葉ではあります。
経営戦略の一つですが、意味としては
自社の得意な事業領域を明確にし、経営の資源を集中的に投下する戦略です。
多角経営の戒めとしても使われたりします。
わたしも選択と集中は非常に大事なことだと思います。
でもこれは事業に対することであって、取引先ではありません。
取引先を1社、または数社に集中してしまうことはリスクになってしまいます。
同じ年間の売上高でも1社でまかなうのと、100社でまかなうのでは
おのずとリスクは変わってきてしまいます。
1社で必要な分の売上高を上げられれば、これほど楽なことはありません。
でもその1社に契約を切られれば、たちまち売上はゼロ、会社は倒産です。
事業における戦略として、選択と集中は大事ですが、
顧客戦略ではそうはいかないわけです。
もちろん誰とでも付き合えばいいわけではありません。
相手によっては取引をお断りすることも大事で、
取引先が多ければいいというものではないです。
しかしある程度のボリュームは必要だと思います。
適正な顧客管理が長い目で見て、会社の業績に大きく影響してきます。
多すぎず、少なすぎない取引先数を維持しなければなりません。