人間は忘れやすい生き物だといわれます。

特に嫌なことや都合の悪いことは忘れやすいそうです。
良いこと2割、悪いこと8割の割合で忘れていくとのこと。
そうやって嫌なことや辛い思い出を忘れることによって、
健全な精神状態を保つ自己防衛機能が働いているそうです。

確かに嫌な出来事ばかりずっと記憶に残ったら堪らないですよね。
良くできた構造だと思います。

しかし自分の成長や自己啓発のためには、
忘れてはいけない気持ちや出来事もあると思います。

やる気を失いそうになった時に
そのことを思い出して奮起する必要があると思うのです。

若いころ、ある上司から、
「福田君は怒られて伸びるタイプだ」
と言われました。
「いや、わたしは褒められて伸びるタイプです」
と反論したような記憶がありますが、
どちらかといえば怒られて伸びるタイプのだったようです。
怒られることが自分にとっていいことだったというわけではなく、
その怒られたことの悔しさを逆のパワーに持っていくという意味です。

今この年齢になってこの立場になると、怒られることもあまり無くなります。
でもちょっとした悔しいこと等を忘れないようにし、常に心に留め、
日ごろの努力のために逆に利用したいものです。

嫌なことでも、決して忘れてはいけないこともあるのです。