今日、長い間通院していた歯科の治療が終わりました。
ここの先生は手鏡や資料などを使って詳しく治療の説明をしてくれます。
今の歯の状態がどうであるとか、経過次第ではこの治療法になるとか、
この治療にはこんな意味があるとか。
さらにこの場合は保険が使えるけど、いくらくらい治療費がかかるとか、
治療費のことまで。
今は当たり前の時代かもしれませんが、非常に丁寧で頭が下がります。
説明と合意を重視して診療をされているのだと思います。
以前勤めていた会社である上司が、顧客のために
細かい計算と検討を重ねて、ある手続きをしていました。
それ自体はお金になる仕事ではないのですが、
丁寧な仕事をされているなあととても感心したものです。
そこでわたしは上司に尋ねました。
「この検討している内容は、ご本人には説明されているのですか?」
そしたら、
「言ってもわかんないからね」
との返事。
正直、ここまでやっているのに伝わっていないのか、
とガッカリしたものです。
その当時は説明の重要性がよくわかっていなかったのですが、
今ならこれだけ価値のある検討をしているのであれば
説明すべきであるとわかります。
顧客はここまで検討してくれてると信用してくれますし、
お互いのコミュニケーションにも繋がるはずです。
丁寧な仕事をしているとわかってもらえれば、
普段言えないような疑問もぶつけてきてくれるかもしれません。
自分だけがきちんとわかっていて、
それがベストであれば問題ないという考えは
ちょっとした誤解から信用を失い、
折角の仕事を無駄にしてしまう可能性もあります。
説明と合意というものは仕事をするうえでとても重要なことです。
今後もしっかり頭に入れて仕事をしていきたいものです。