経営上、立場の違いや考え方の違いから人間関係が対立することがあります。

この仕事をしていると特にそのような話や相談を受けるわけですが
お互いにそれなりの主張や考え方があり、
どちらが正しいか判断しがたいことは日常茶飯事です。

しかし経営をサポートしていくうえでは、避けては通れない道なわけで
自然と解決するための手段が方法が見えてくるようになりました。

よほど酷い目に遭わされたとか、そういう恨みや怨念のようなものではなく
あくまでもビジネス上の対立の場合、
その対立の構造は大きく分けると3パターンくらいしかありません。

まず一つ目のパターン。
これは対立している人同士が
同じようなマインド・性格なゆえに争っているケースです。
目指すものや考え方が同じなだけに
同じ基準や土俵で争いぶつかってしまいます。

経営をサポートする上では解決できる方法が何種類かありまして、
それを実行することによりお互いが協力し合うようになり、
ものすごい力を発揮することになることも有り得ます。

いずれにしましても考え方や方向性は同じですから
そんなに大きな問題ではありません。

次に二つ目のパターン。
これは対立している人同士が
考え方や性格・脳みその構造まで正反対のパターンです。
これも解決方法がありまして先ほどとはまた違う解決方法があります。
これの難しい点はお互いをあまりにも理解できない点です。

それぞれ人の性格は表裏一体の面があって、
良い部分もあれば悪い部分もあるわけで
必ずしも悪い点だけではないことに注目する必要があります。
いずれにしてもお互いの個性ですから、許せない点があったら
その裏を見てその良い部分を尊重することが重要です。
これに成功すると見事な経営基盤ができあがることが、
数多くの実例として知られています。

最後に三つ目ですが、
これはどちらか片方、もしくは両方がどうしようもない人間なパターン。
これも簡単な対処方法がありますが、難しいのはその見極めです。

この3パターンのどれに当てはまるのか。
これが大事なポイントになります。

例えばありがちなことですが、
対立した時に相手を簡単にパターン3と判断してしまうこと。
これは完全な間違いです。

折角お互い理解しあえれば協力して力を発揮できるのに、
それができず対立してしまう。

非常に残念なことだと思います。

世の中そんなに豊富な人材は溢れていません。
考え方や性格の不一致をそのまま対立とするのではなく、
お互いをよりよく理解し合うことで、
新しい協力関係を築く努力をすることが重要だと思います。

そのためには対立が起きた場合に
「この対立はパターン1なのか2なのか、やはりどう考えても3なのか。」

しっかり正確な判断すること、対立の本質を見極めることが肝心です。
ここさえ間違いなく判断できれば、解決はそれほど難しいことではありません。