経済の状況を示す統計はいろいろありますが、その統計と実際の経済状況との関係から、先行指数、一致指数、遅行指数の3つに分けられます。文字通り先行指数は実際の経済状況に先行する数字で、一致指数が同時に動く数字、遅行指数が遅れて動く数字です。

先行指数の主なものは、在庫率指数、新規求人数、機械受注、住宅着工床面積、耐久消費財出荷指数、東証株価指数等々があります。
これらは発表になると一応チェックしていますが、最近は概ね回復傾向です。つまり先行指数は上向いています。景気は良くなりつつあるということかもしれません。

次に一致指数の主なものは、鉱工業生産指数、大口電力使用量、稼働率指数、販売額、営業利益、有効求人倍率等々があります。こちらは悪化しているもの、下げ止まっているもの、上向きのものと様々です。

最後に遅行指数ですが、こちらの主なものは、企業設備投資、家計消費支出、法人税、完全失業率等々です。これらはまだほとんど悪化してます。

総合的には、実際はまだまだ実感できずに景気は低迷していますが、先行きは少し明るいかもしれないという状況です。

このように景気動向指数である程度の現状把握と大まかな将来予測をすることができます。(予測は難しいですが…。)
また地域ごとの調査も発表されています。11月度の東北の状況は、
「景気は持ち直しの動きがみられる」
でした。実感できないかもしれませんが、発表はそうなってます。

来年は経済動向からは上向き期待ですが、各国の信用問題等から依然厳しいかもしれないという、大事な年になりそうです。